2010年 04月 15日
梨の花 |
梨花一枝 春の雨を帯びたり
楊貴妃の泣き顔のことだそうです。
白居易の長恨歌にあるのですが、わたしはこれを高校の枕草子の時間に習いました。
数学や物理は忘却のかなたに押しやられてしまいましたが、不思議なことに古典や漢文の一節が、今でもふと口をついて出てくることがあります。
古めかしいものが好きだったのでしょうね。
木の花を眺めては悠久のロマンに想いをはせていた、もうそろそろ少女とは呼ばれなくなる年頃の私は、現在の私とはぜんぜん違う生き物だったような気がします。
梨の花を見上げて、花から酵母(パン用の)は起こせないのだろうか・・・と、つい食い気の方に思考が向いてしまうのは、つまり、大人になってしまったということかしら。
それにしても、可憐な花です。
・・・・食べてしまいたいくらい。
by margarete33
| 2010-04-15 13:52
| 秘密の花園